猫可賃貸か 猫飼い主専用賃貸か

なぜ猫共生賃貸住宅を建てたいのか

猫共生賃貸住宅を作りたいと思っているのは、愛猫家と猫が平和で快適に生活できる環境を創り出したいと考えているからです。猫が好きな人も、猫が苦手な人も、みんなが心地よく暮らせるように、猫を原因としたトラブルを無くしたいと思っています。

猫トラブルの実態

環境省が作成した「猫の適正譲渡ハンドブック」を読むと、猫に関するトラブルは、敷地侵入・敷地への排泄・いたずら(庭・畑・ゴミ集積所)・捕食行動(飼い鳥、鯉、野生動物)、匂い、抜け毛、鳴き声、多頭飼育に関する苦情が多いことが分かります。これらの苦情は、適正に飼育(完全室内飼育、不妊去勢手術、猫の飼育に適した環境)されれば、解決するものだと思います。

猫可賃貸か 猫飼い主専用賃貸か

猫が飼える場所を提供するだけなら猫可賃貸でいいと思います。そうすれば、猫を飼う人も飼わない人も対象となり、貸せる範囲が広がります。

でも、猫を好きな人(飼っている人)と猫が苦手な人(飼っていない人)が同じアパートに住むことはトラブルの元になると考えています。猫が苦手な人にとっては、隣の部屋から聞こえてくる小さな鳴き声や微かな匂いでも気になるものです。みんなが飼っていればお互い様ですし、猫の話題で近づくこともできます。

猫を原因としたトラブルを無くしたいと考えている私としては、猫可ではなく、猫飼い主専用なのです。猫を飼うように設計した部屋でなければ、猫の飼育に適した環境を提供できません。猫飼い主専用にできないのであれば、猫を飼わない人専用の賃貸住宅(一般的なペット不可物件)の方がいいと思っています。

 

現在、検討している新築案件は尊敬する先輩大家さんがプランニングに携わっており、アドバイスもいただきました。猫共生賃貸住宅を創ることはいいことだけど、戸数も多く、最初は猫可くらいにした方が良いのではないかと教えてもらっています。他の先輩大家さんからも、まずは賃貸事業を成功させることが先決で、それから猫共生住宅を創っても遅くないし、その方が後々多くの物件を創れるのではとアドバイスを受けました。

猫飼い主専用賃貸は、一軒創ればいいわけではなく、数を増やしていくことが目的です。将来のことも考えて、一軒目を慎重に検討します。